リースバックとは
リースバックとは、自宅などを不動産会社に売却し、その不動産会社と賃貸借契約を締結することで、売却後も同じ家に住み続けられる仕組みのことです。自宅を売却して現金化する場合、通常は別の住まいを探さなくてはいけませんが、リースバックは売却後も同じ家に住み続けられるので、自宅を活用した資金調達方法として今とても注目されています。
リースバックは資金使途に制限がないので、老後資金や教育費、事業資金の確保など幅広く活用できます!
リースバックのメリット
売却後も同じ家に住むことができる
リースバックは、売却後も同じ家に住み続けられるのが一番のメリットです。引っ越しする必要もなく、自宅を売却しても生活環境は変わりません。不動産の所有権は売却先になり、毎月家賃を支払うことにはなるだけで、それ以外は今までと同じように生活することができます
売却したことを周りに知られない
自宅を売却する際、通常は、不動産会社に依頼して買主を探さないといけないので、広告を出したり販売活動を行うため、自宅の売却を周りに知られてしまうことになります。しかし、リースバックは専門の不動産会社との取引になるので、周りに知られることなく資金調達することができます
将来買い戻すことも可能
リースバックでは、売却した不動産を買い戻すこともできます。リースバックを取り扱う不動産会社によっては、将来の再購入価格を提示してくれるところもあります。ただし、必ずしも買い戻せるわけではなく、売却先にその旨を相談しておくといいでしょう。
リースバックのデメリット
- 1.売却価格よりも住宅ローンの残債が多いとリースバックは利用できない
- 2.売却価格が安い
- 3.買い戻し価格が売却時よりも高くなる傾向がある
売却価格と住宅ローン残債について
売却価格より住宅ローンの残債が多いと、基本的にリースバックは利用できません。
たとえば、売却価格が1,500万円、住宅ローン残債が2,000万円の場合、売却資金でローンを完済できず、抵当権を外すことができないからです。売却する不動産の価値に左右されますが、住宅ローン残債が多いほど、リースバックの利用は難しくなります。
売却価格は相場より安くなる
リースバックでは、買主である不動産会社が、売主の家賃滞納リスクを抱えるため、家賃滞納が発生してしまうと不動産会社は不動産を売却して資金を回収することになります。しかし、売却する際にも諸費用がかかりますし、売却時に市場価格が下がっているかもしれません。そのため、確実に資金回収できるように、リースバックでは当初の売却価格が市場価格よりも安くなることが多いようです。
不動産の買い戻し価格が売却時価格より高くなりがち
リースバックは、売却後も同じ家に住み続けることができ、将来買い戻すことも可能です。これらは、不動産会社にとっては制限がある状態であり、不動産を自由に売却できません。そのため、リースバックでは、家賃や買い戻すときの価格は売却した時の価格より高くなることが多いようです。
不動産担保ローンとリースバックの違い
不動産担保ローンとリースバックは、自宅などの不動産を活用して資金調達するということ、そして、引き続き同じ家に住み続けられることは同じです。違うのは、『不動産の所有権』です!
不動産担保ローンは不動産を担保に融資を受け、毎月元本と利息を返済していく仕組みで、所有権は移転しません。しかし、返済が困難になると担保として提供した不動産は金融機関に処分され、返済資金に充てられることもあります。
一方、リースバックは不動産会社に売却し、売却先と賃貸借契約を締結する仕組みになっています。毎月家賃を支払うことで同じ家に住み続けられますが、所有権は売却先に移転するため、自宅を手放すことになります。
不動産担保ローンとリースバックはどちらを選ぶ?
不動産担保ローンは融資であるため、物件の担保価値や年齢、所得によって融資条件が左右され、ローン返済額は金利動向の影響を受けるので、金利上昇リスクが発生します。一方、リースバックは売却と賃貸を組み合わせた取引であり、適用条件は比較的緩やかといえます。また、毎月決められた家賃を支払うことになるため、金利上昇が家賃に直接影響することはありません。ただし、所有権が売却先に移転するため、住み続けることが難しくなる可能性もでてきます。
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ココがおすすめ
一般的な金融機関の不動産担保ローンの金利は年率10%を超えていることが多いこともあり、ユニバーサルコーポレーションの不動産担保ローンでは、変動金利年率4%~と一般的な「不動産担保ローン」と比較すると金利を低く抑えられる可能性があります。